
【作家紹介】
◻︎作家コメント
壊れたものはもう元には戻らない。
死者は語らず関係は修復されないまま時間の中に沈んでいく。
それでも確かに存在していた。
誰かの生活の一部でありわずかな重さを持っていた。
「記憶の中にとどまりたい」
それは願いというより、名前さえ呼ばれず意味や役割や価値といったものを全て剥ぎ取られたあとに、それでもなお完全な消失だけは免れたいとする、消えゆくものに許された最後の条件のようなものだ。
この写真は失われたものを救おうとはしない。
忘却へ完全に滑り落ちる前の一瞬の静止を記録している。
【略歴】
長崎市1998年生まれ
大学卒業後、フォトグラファーとしての活動を開始。
2023年、「ぼく自身のための、無節操な写真たち」個展を長崎Tol.GALLER(現ART SPACE uca)にて開催。
同年、上京。現在、カメラアシスタントとして活動中。

