【作家紹介】
長崎県出身1985年生まれ。 中央と辺境、あるいは表と裏、といった両極に位置する概念は、菅作品を紐解くための重要なキーワードである。高級ブランドのマーク、ロゴやキャラクター、あるいは絵画におけるキャンバスというデザイン化された媒体を表側とするならば、ステッカーの剥がし跡や、ぶちまけられた液体といった路上で収集されるモティーフ、オーストラリア放浪時に道で見つけた牛骨、朽ちた空き家に至るまでの様々な形態を、菅は豊かな可能性を含む、裏側に位置する構造体として位置づける。それら裏側の構造体を規格外のキャンバスとして採用する一方で、路上で収集したモティーフを標準的なキャンバスに施すといった菅の実践には、表と裏という、相反する二つの概念を攪拌するような目論みが見られる。
【略歴】
2009 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業
主な展覧会・プロジェクト
2013
ドリッピングプロジェクト ( 京都府庁旧公舎 , 京都 )
2017
TAKEO MABOROSHI 実験場 2017 ( 武雄マボロシターミナル , 佐賀 )
Spring Fever ( 駒込倉庫 Komagome SOKO、東京 )
2018
日本の皮膚と肉体のはざま ( 日本館 , ブラジル )
2019
CASAWABI レジデンスプログラム ( メキシコ )
2020
東急百貨店東横店クロージングプロジェクト( 東急百貨店 , 東京 )
2021
RITUAL SPIRIT ( 六本木蔦屋書店 , 東京 )
丸の内ストリートパー ク ( 丸の内仲通り , 東京 ) など